雑貨の在りかと起業家たちの棲み処



 整理した。母の思い出の品を。



 思い出の品、と言っても、
ありとあらゆるものがあり、混在している。
今回の整理は、そのうち、山ほど残っている雑貨類や置物類だ。
母は生前言っていた、「私が死んだら全て棺桶に入れてね」
いや、母ちゃん。無理だったよ。多すぎて棺桶の底が抜けるわい。




 







etc.etc...




 彼女は若い頃、憧れだったパリに行くために、
父親に「海外出張が決まった」とウソをつき、実際は、勤めていた大きな企業を退職した。
「当時は、”女1人で海外旅行に行く”と言ったら、パスポートセンターの人から
”悪いことは言わないから、やめときなさい”と説得された。そんな時代だったよ~」
と言っていた。
 6か月、パリにとどまらず貧乏旅行で色々な国をめぐり、
ものすごく「自分が生きた」6か月だったと語っていた。
普段できなかったのに、なぜか売るためにレース編みとか普通に出来てた、らしい。
 結婚相手が亡くなってからは、そのお金を盛大に使って、
彼女は、他にもたくさん、海外に行った。
私も一緒に連れられて行ったところも数か国ある。
見たことのないものを見たい、触れたい、一心だったと思う。



 母は、生来、とても無邪気で自由な人だった。
色々あって、今世にてそれを十分に発揮できないままに生を終えた、
と私は思っている。(”また来世!”)
しかし、そんな母が方々で買い集めたものの中に、
本人の希望や無邪気さが発揮され、込められているような気がするのだ!



…だがしかし、量が多い。多すぎてウンザリ。




 そんな時に、
社会起業家さんたちの拠点に、いくつかの雑貨達を引き取っていただける話が出た。


 ◆未来区 ソーシャルビジネスパートナーズ https://melike-jp.com/


 「あなたの夢や情熱が、社会問題を解決します」



 福岡の直方で、幾つかの企業が集まって、協力して運営している。
なんでも、誰もが集えて使えるコミュニティースペース”囲炉裏”って場所に、
あとこちらで開校している学校「みらいく学院」に、
”方々の「みやげもん」を置く”という構想を持っているということを教えてもらったからだ。何気ないところから、外の世界に思いを馳せるきっかけとなる媒介物になるんだって。各地からの「みやげもん」が。



 




 写真も自由に使っていいって言われたから、載せちゃった。
あー私も行きたいよ。古民家、萌え~。
改装や設備も大変なのに、わざわざ古民家にした理由は「情緒」とのこと。
古来、人のもつ、懐かしい感覚。

 『ここに来たら、意識せずとも、情緒豊かな空間に身を置き触れることが出来る。』

お、おう。確かにビンビンに触れることが出来そうだ。
もう写真からそんな感じやん…。
 情緒豊かな場所で集ったり、お仕事しちゃったら、内容はどうなってしまうんやろ。
捗るのかな。ホッとして眠くなるのかな。めちゃくちゃ燃え滾るのかな。
(棲んでみたい)





 ともかく。
ああ、ここなら。そのコンセプトのもとでなら。
母の雑貨達に込められた「夢や情熱」も、
呪いに代わることなく生き生きと生き続けるだろう。
って思った。直感で。



 というわけで、母の雑貨達は、
起業家たちの拠点でありコミュニティースペースである、
直方の古民家にお嫁入りをした。


 雑貨達よ、母のたましいよ。新しい生を、存分に歩めよ~。





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